ハワイ語の“ALOHA”に隠された5つの心｜本当の意味を知っていますか？

「ALOHA」は挨拶ではなく“生き方そのもの”

ハワイに行くと、誰もが「Aloha！」と声をかけ合います。
でもこの言葉は、ただの「こんにちは」や「ありがとう」ではありません。
ALOHAとは、ハワイの人々が何世代にもわたって受け継いできた“心の在り方”であり、生き方の指針です。

実は、A・L・O・H・A の5つの文字それぞれに深い意味があり、
それが合わさることで「アロハスピリット」と呼ばれる価値観が生まれています。

ALOHAは、次の5つの言葉の頭文字から成り立っています。

A：Akahai（アカハイ） – 親切・思いやり

ハワイの人は、知らない人にも自然に手を差し伸べます。
「相手を大切に扱おう」という姿勢が、このAkahaiの心です。

L：Lokahi（ロカヒ） – 調和・つながり

海も山も風も生き物も、人もコミュニティも──全部がつながっている。
その調和を大切にするという意味がLokahiです。

O：Oluʻolu（オルオル） – 心地よさ・柔らかさ

相手に対して寛容でいたり、場の空気をよくしたり、優しい態度を取ること。
“心地よさを生む行動”を大切にする心です。

H：Haʻahaʻa（ハアハア） – 謙虚・素直

自然に対して、人に対して、常に謙虚であること。
どんな立場でも、思い上がらずに感謝を忘れず、学び続ける姿勢を表します。

A：Ahonui（アホヌイ） – 忍耐・ゆったりとした心

急がない、怒らない、焦らない。
島の時間のように、ゆるやかに過ごす“心の静けさ”を意味します。

この5つの心がそろうとき、人は自然と“ALOHA”を体現していると言われます。

ハワイの文化は、海・風・森などの自然と深い関わりがあります。
天候までもが急に変わる島の暮らしのなかで、人は自然に敬意を払い、
ゆっくりと呼吸するように生きる知恵を身につけてきました。

アロハスピリットは、そんな“自然との共生”から生まれた価値観。
誰かを思いやること、調和を守ること、心地よくいること、謙虚でいること、そして忍耐強くあること。
このすべてが、ハワイに息づく生き方そのものです。

Leaf Alohaのアートにも、ALOHAの価値観が静かに流れています。
柔らかくにじむ色、穏やかな景色、風や光の表現──。
それらはすべて、心を優しく包む“アロハの5つの心”から生まれています。

忙しい日でも、アートがふと目に入ると呼吸が深くなる。
自分のペースに戻れる。
それは、ALOHAという言葉が本来持っている力が、絵の中にも生きているからです。

ALOHAは、贈り物のような言葉。
あなたの心にも静かに寄り添いますように。