サーフボードが語るハワイの朝──静けさの中にあるエネルギー
サーフボードが語る“静けさの力”──朝のハワイで感じた祈り
まだ太陽が昇りきらない時間。
潮の匂いと、揺れる椰子の葉の音。
ハワイの海辺でふと足を止めたとき、一本のサーフボードが静かに佇んでいました。
その姿は、誰かを待っているようで──
それでいて、何も求めず、ただそこに在ることに満ちているようでもありました。
何もしない時間に、意味がある
この絵を描こうと思ったのは、その“待つ姿”に心を打たれたからです。
サーフィンというのは、動きのあるスポーツですが、
実際は波をじっと待ち、海と呼吸を合わせる時間がほとんど。
何かを始める前の静けさ。
心の準備をするための余白。
このアートは、そんな「動き出す前の力」に気づいてもらえるように描きました。
海と心がつながる場所
サーフボードは、そこに立っているだけ。
でもその佇まいは、まるで自然と対話しているように感じられました。
人間もまた、環境に置かれる存在でありながら、
その環境に溶け込もうとする意志を持っています。
この作品の中のサーフボードも、風や波と一体になろうとしているように見えました。
見る人の心に、静かに届くように
私はこの絵に「行動の前にある穏やかな心」を描きました。
それは、日々忙しさに追われる誰かの胸に、ふっと風を通すような静けさです。
もしこの絵に目をとめたとき、
自分の内側の声に少しだけ耳を澄ませてみてほしい。
静かな波音の中に、あなた自身の“はじまり”があるかもしれません。
さいごに
アートは、描かれたもの以上のことを語ります。
風景はきっかけであって、そこに込めた気持ちが本当の主役。
この作品には、「静けさこそが力になる」という願いが宿っています。
心がざわつくとき、このアートを思い出してもらえたら──
そんな想いを胸に、今日も筆を取っています。