風が運ぶ祈りのかたち｜ハワイのレイに込められた心とアートの物語

風が語りかける、ハワイの祈り

ハワイの風がふっと頬を撫でるとき──その中には、誰かの想いがそっと乗っているのかもしれません。
古くからレイ（Lei）は「愛」「感謝」「祈り」を形にしたハワイの象徴。
花を一つひとつ繋ぐその手仕事には、贈る人の心と受け取る人への願いが宿っています。

そして、風がそれを包み、島中へと運んでいく。
レイは、言葉では伝えきれない“アロハの心”を、風に託す祈りのような存在なのです。

レイを贈るという行為は、単なるプレゼントではありません。
ハワイ語で「アロハ」は「愛」だけでなく、「尊敬」「調和」「共に生きる」という深い意味を持ちます。
そのため、レイを首にかける瞬間には、贈り手と受け手が一つの心で結ばれる特別な時間が生まれます。

花や葉、種、貝殻など、素材にも意味があります。
たとえばティーリーフは「守り」や「浄化」を象徴し、プルメリアは「新しい出発」。
それぞれの植物が持つ力が、レイに祈りを吹き込むのです。

Leaf Alohaのアートでも、レイはしばしば重要なモチーフとして登場します。
やわらかな風が吹き抜ける中で、花々がふわりと舞うような瞬間。
それは、フラの動きや自然のリズムと共鳴する「祈りの可視化」といえるでしょう。

絵の中に描かれるレイは、ただの装飾ではなく、
“見えない想いをつなぐ環（わ）”として描かれています。
風にほどけて消えていく花びら一つにも、誰かの心が込められている──
そんな想像をしながら、アートを眺めてみるのも素敵です。

ハワイでは、レイは特別な日だけでなく、日常の中にも存在します。
卒業式、誕生日、別れの日、またはただ“ありがとう”を伝えたい時。
どんな場面でも、レイには共通する想いがあります──「あなたを想っています」という心です。

アートを飾ることもまた、一つのレイを贈る行為に似ています。
その絵を見る人の心をやさしく包み、風のように癒す。
Leaf Alohaの作品に込められた“風と祈りのレイ”が、あなたの空間にも静かに流れますように。